「石油」がなくなることはありえない!武田邦彦先生のブログより転載 - 地震・震災情報

「石油」がなくなることはありえない!武田邦彦先生のブログより転載

ここのところ、浜岡原発の停止要請、ストレステスト、脱原発宣言、と色々と重要なことをとうとつに発表する菅首相。「党内の意思の統一ができていない」「政権維持のための人気取り」「思いつきで記者会見をしている」などの批判の声が多く聞かれるが、これに関しては、先日のテレビで古賀茂明氏(国民の負担を最小限にする東電の破綻処理の方法を提案した結果、退職勧告を受けてしまった経済産業省の人)がとても納得の出来る説明をしていたので(参照、参照)、私なりの解説をしてみる。

分かりやすく言えば、菅首相は東電(=原発推進派)相手のオセロゲームをしているのである。脱原発の菅首相が白、あくまで原発推進の東電が黒。オセロ盤の外にいる国民の多くは白(つまり脱原発)を応援しているが、選挙の時以外は盤面の外にいるので何もできない。盤面の上には、電力会社と政治家はもちろんのこと、経産省の官僚、原子力関係の学者、経団連に属する大企業などがそれぞれの思惑で上がっている。

菅首相にとって分が悪いのは、盤面上のほとんどの人たちがすでに黒であること。国が脱原発をしてしまうと天下り先がなくなって老後の設計が狂ってしまう官僚たち。東電の株主である保険会社。東電にお金を貸している銀行。東電からの巨額の受注で潤うゼネコン。東電と政府からの莫大な研究費がなければ何もできない東大の原子力研究者。そしてとにかく菅首相から政権を奪いたい自民党員。オセロで言えば「四隅」どころかすべての「辺」を黒に取られてしまっている状況だと思えば良い。

そしてとうとう、唯一の頼りの民主党の党員たちも、地元の有力者たちと経団連に挟まれて次々に黒(原発推進派)に転向しはじめたのだ。そのため、「保安院の経産省からの切り離し」、「東電の破綻処理」、「発送電の分離」などの重要案件について党内で合意を取ろうとしても、根回しの段階で原発推進派・東電擁護派に負けてしまうのだ。

そこで菅首相が最終手段として選択したのが、首相であるという地位を利用した「根回しなしのとうとつな記者発表」である。本来は「ちゃんと根回しをして党内の合意を取ってからしか政府の方針として発表しては行けない」というルールがあるのだが、そんなルールに従っていては原発推進派に負けることは目に見えている。浜岡原発への停止要請が金曜日の夜7時という妙な時間に発令されたのも、週明けにまでもちこむと原発推進派の根回しで発表できなくなってしまうと予想されたからだという(同じく古賀茂明氏談)。

記者会見の場で、盤面の外にいる反原発の国民に向かって、「原発の再稼働にはストレステストが必要」、「原発なしでやっていける国を作る」などの国民の意思を反映した明確なメッセージを出し、既成事実化して原発推進派の先手を打とうという作戦である。

特にこと危険な原発に関しては、今までのように民意を無視した状況で色々なことが決まって行くことだけは勘弁して欲しいというのが多くの国民の意思である。ルール違反でもなんでもかまわないので、政治家には民意を反映した政治をして欲しいと切に願う今日このごろである。
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